たいていの電子部品の検索エンジンでは、正確な部品番号を検索する場合には簡単に探しているものが見つかるものです。しかし、もっと複雑な検索をする場合はなかなか探している部品が見つからない場合があります。複雑な検索ができるウェブサイトであっても、使い方が複雑であったり、機能が不足していたり、使いにくかったりするものです。オペレーターや、ワイルドカード記号、構文などを使う必要があるかもしれません。ユーザーが検索したい語を適当に並べても検索エンジンがそれを理解できるなら検索はもっと簡単になるはずです。 このような理由から TrustedParts.com の検索ツールではマシンラーニングを使った AI (人工知能)システムを電子部品の検索に取り入れ始めました。
エンティティの認識
エンティティの認識とは何でしょうか。これは時には「名前付きエンティティの認識」と呼ばれる場合があります。
エンティティ認識はまず、マシーンラーニングによってAIが適当に並べられたテキストを解析し、その情報をカテゴリー分けすることから始まります。例えば「M39029/56-351 Amphenol」と入力されたテキストには二つのエンティティが含まれています。一つは部品番号、もう一つはメーカーの名前です。
エンティティ認識を使えば、ユーザーは検索語句の構文形式や順序などを気にせずに検索することができます。例えば、特定の部品番号や複数の部品番号を検索したい場合、特定のメーカーからの部品のみを検索したい場合、特定の組み合わせを検索したい場合など、検索語句を幾つか入力すれば、AIが入力された情報を解析・カテゴリー分けをし、検索結果をフィルタリングしてくれます。
正確な検索結果
AIはユーザーが求める正確な検索結果を出せるように学習をしています。例えば、ユーザーが以前に「M39029/56-351 Amphenol」と検索しても該当する結果が見つからなかったかもしれませんが、現在の TrustedParts.com の検索エンジンではユーザーが求める検索結果が出てきます。
それに加え、メーカー同士の関連性情報を使って、TrustedParts.com では入力されたメーカーの関連会社からの検索も含めることができます。例えば、「54601-908WPLF Amphenol ICC」と検索した場合、Amphenol FCI、Amphenol ICCなど関連会社からの検索結果すべてが表示されます。
TrustedParts.com のAIはまだ初期の開発段階にありますが、初期の開発は主に部品番号とメーカー名のエンティティ認識に重点を置いています。今後、部品カテゴリーや、部品仕様など、さまざまな情報のエンティティ認識をサポートする予定です。これらの機能は、ご利用の皆様がTrustedParts.comを通じて信頼できるところから素早く必要な部品を購入できるようサポートするために開発されています。